こんにちは、行政書士の宇都宮恵子です。
行政書士トラスト事務所を開業して、ちょうど1年が経ちました。
これから行政書士を目指す方や、開業したばかりで不安を抱えている方に向けて、私がこの1年で経験したことや感じたことをまとめてみたいと思います。
今、振り返ってみると「開業前の準備」「最初のお問い合わせ」「幅広い業務経験」「日々の学び」の4つの柱が大きかったと感じています。
開業前のブログ活動 ― 試験合格者としてできること
私は開業する前から「情報発信」に力を入れていました。
行政書士試験に合格してから開業までの約半年間、ほぼ毎日ブログを書き続け、気づけば100記事以上を公開していました。
ここで大切なのは「試験合格者」である時点では、絶対に「行政書士」と名乗ってはいけないことです。行政書士法に触れるリスクがあるため、私はあくまで「試験合格者」として、実務講座で学んだことや本で勉強した内容をまとめて記事にしました。
このブログ活動のおかげ(だと思いますが、、、)で、なんと事務所を開設してわずか1週間でインターネット経由のお問い合わせをいただくことができました。
これは本当に大きな経験で、「継続的な情報発信は必ず実を結ぶ」と確信できた瞬間でした。
開業1年で経験した業務の幅
1年目から多くのご相談をいただき、ありがたいことに幅広い業務を経験することができました。
もちろん守秘義務があるため詳細は書けませんが、大まかに整理すると次のような分野です。
在留資格関連
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経営管理ビザ申請
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スタートアップビザ申請
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定住者ビザ申請
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日本人の配偶者等ビザ申請
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永住許可申請
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帰化申請 など
特にビザ関連は、行政書士として大きな専門分野です。
外国人のお客様にとって、安心して日本で暮らし、働くための第一歩をサポートできるのは大きなやりがいです。
許認可関連
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風俗営業許可申請
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深夜酒類提供飲食店営業開始届出
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ABTC(APECビジネストラベルカード)申請 など
福岡や北九州といった地域性もあり、飲食店関係のご相談やビジネス渡航に関する案件を経験できました。
行政書士の仕事は「暮らし」と「ビジネス」を支える、まさに社会に直結する業務だと実感しました。
その他の業務
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自動車登録関係
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車庫証明
地域の方からの依頼は信頼を積み重ねる大切なきっかけになります。
「ありがとう」と直接言っていただけることが、日々のモチベーションにもつながります。
開業して感じたこと ― 仕事は「人」と「発信」から
この1年を通じて強く感じたのは、行政書士の仕事は「人」と「発信」がすべての基盤になるということです。
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「人」とは、お客様との信頼関係はもちろん、先輩行政書士や他士業とのネットワークも含みます。紹介や協力関係によって新しい案件が広がることも少なくありません。
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「発信」とは、ブログやホームページ、SNS、Googleレビューなど。特にGoogleビジネスプロフィールにいただいたレビューは、外国人のお客様にとって大きな安心材料になっています。
インターネットを通じて事務所を見つけてもらい、レビューやブログで信頼を感じてもらい、実際のサポートで「依頼してよかった」と思っていただく。
この循環を意識することが、開業1年目を乗り越える大きなポイントでした。
行政書士を目指す方へ
もしあなたが行政書士を目指しているなら、試験勉強と並行して「発信力」を意識してみることをおすすめします。
ブログでもSNSでも構いません。自分が学んだことを発信することは、自分の頭の中を整理する勉強にもなりますし、将来の集客基盤にもつながります。
そして開業後は「幅広い経験を恐れないこと」が大事です。最初から専門分野を絞ることも大切ですが、まずはさまざまな案件に関わってみることで、自分に合う分野や強みが見えてきます。
まとめ
行政書士としての1年目は、本当にあっという間でした。
忙しい日々の中でも、多くのお客様に支えられ、学び続けることで少しずつ自分の事務所を育てることができたと感じています。
これからも行政書士として、外国人の方や地域の方々の生活やビジネスを支える存在でありたいと思います。
また、来年には事務所を移転することを検討しています。さらなる挑戦と成長を目指して、新しい環境でも信頼される行政書士事務所を築いていきたいと思います。
この活動報告が、行政書士を目指す方や開業1年目の方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。