行政書士開業準備の記録①|合格発表後に始めたこと・事務所選び・シェアオフィス契約

この記事は、行政書士登録前から書いていた「開業準備の記録」シリーズの第1回です。

行政書士試験に合格してから、実際に行政書士として登録・開業するまでの準備過程を、当時の気持ちや迷いも含めて残しています。今回の記事では、令和5年度行政書士試験の合格発表後から、2024年3月上旬ごろまでに行った開業準備を振り返ります。合格直後の高揚感、焦り、事務所選びの迷い、シェアオフィス契約、実務講座の受講、ブログ発信の開始など、行政書士として開業する前のリアルな記録です。

今回は、行政書士試験の合格発表から、実際に開業準備を始めた頃までの動きをまとめます。行政書士試験に合格した後、「さあ、開業準備だ」と思っても、実際には何から始めればよいのか分からないことばかりでした。

事務所は自宅にするのか、賃貸にするのか、シェアオフィスにするのか。専門分野はどうするのか。ホームページはいつ作るのか。登録書類はいつ出すのか。

考えることが多すぎて、正直かなり焦っていました。それでも、この時期に考えたことや迷ったことは、その後の事務所づくりの土台になったと思います。

以前、開業までにしなければならないことについてもまとめています。行政書士登録前の準備に興味がある方は、そちらもあわせてご覧ください。

この記事は、こんな方におすすめです

  • 行政書士試験に合格した方
  • 行政書士登録を検討している方
  • 行政書士事務所を開業したい方
  • 事務所選びで迷っている方
  • 開業準備中のリアルな記録を読みたい方

令和5年度行政書士試験の合格発表

2024年1月31日、令和5年度行政書士試験の合格発表がありました。私は、その日のうちに開業に向けて動き始めました。

  • リフォーム業者への見積もり依頼
  • 伊藤塾さんの行政書士実務講座への申込み
  • 行政書士としての大きな目標を考えること

当時は、自宅で開業することも考えていたため、まずは自宅のリフォームについて見積もりを依頼しました。同時に、行政書士として実務を学ぶ必要があると感じ、実務講座にも申し込みました。そして、もう一つ大切にしたのが、行政書士として何をしたいのか、これからどう生きたいのかを考えることでした。

私が行政書士として大切にしたいのは、すべての人が安心して暮らせるようにサポートすることです。

行政書士という資格は、そのための手段だと思っています。開業準備をしていると、営業、専門分野、売上、事務所の場所など、考えることがたくさんあります。でも、根本にある目標がぶれてしまうと、自分が何のために行政書士になるのか分からなくなってしまいます。だからこそ、合格直後に大きな目標を考えたことは、今振り返っても大切だったと思います。

2024年2月の活動

2月の動きは、ざっくり言うと次のようなものでした。

  • 自宅開業をあきらめ、賃貸またはシェアオフィスを検討
  • 専門分野や自分の強みについて考える
  • 他の合格者の動きを見て焦る
  • 伊藤塾さんの実務講座を受講開始

正直なところ、2月はあまり具体的に進められた月ではありませんでした。ある程度、専門にしたい分野は考えていましたが、まだ確定はしていませんでした。私が行政書士を目指した理由の一つは、外国人の方をサポートすることです。

国際業務は、私の事務所の柱にしたいと考えていました。

ただ、それ以外の分野については、まだ絞り切れていませんでした。現在、実務講座を受講しているため、いろいろな分野を勉強しながら、開業までに3つほど専門分野を考えたいと思っていました。

焦りから、なかなか決められなかった2月

2月は、かなり焦りもありました。X(旧Twitter)を見ると、自分と同じように行政書士試験に合格した方々の動きが見えます。どんどん登録準備を進めている方、事務所の場所を決めている方、専門分野を打ち出している方。

そういう投稿を見るたびに、「自分も早く決めなければ」と焦りました。2月中に登録書類を提出した方がいいのではないか。いや、ある程度実務を勉強してから、夏ごろに提出した方がいいのではないか。

そうやって迷っているうちに、結局なかなか決められませんでした。今振り返ると、焦りすぎても良いことはあまりありません。ご覧のとおり、2月は焦ったわりに、ほとんど何も決まりませんでした。これは反省です。

実務講座が始まりました

2月後半から、伊藤塾さんの実務講座がスタートしました。それまでは、開業に対して漠然と不安を感じていました。

しかし、実務講座を受け始めたことで、具体的に何をすべきかが少しずつ見えてきました。この講座は秋ごろまで続く予定だったので、しっかり勉強しようと思いました。

行政書士試験に合格しただけでは、実務はできません。だからこそ、登録前から少しずつ実務の勉強を始めることは、自分にとって必要な準備だと感じました。

事務所の場所をどうするか

2月に一番大きく悩んだのは、事務所の場所でした。当初は、自宅で開業することも考えていました。しかし、私の自宅は古く、玄関周りはリフォームが必要な状態でした。

そこで、リフォーム業者さんに見積もりをお願いし、自宅開業、賃貸、シェアオフィスなど、いくつかの選択肢を比較しました。以下は、当時ざっくりと計算した費用とメリット・デメリットです。

なお、ここには行政書士会への登録費用は含めていません。

項目 自宅
リフォームなし
自宅
リフォームあり
賃貸
自宅近く
賃貸
近隣都市
シェアオフィス
近隣都市
初期費用 20〜30万円 200〜300万円 50〜60万円 60〜70万円 10〜20万円
内容 DIYで玄関周りを片付け、棚や応接セットなどを購入 玄関周りをリフォームし、事務所スペースを整備 自宅近くの事務所可物件を利用。通信費や電気代も必要 近隣都市の事務所可物件を利用。物件により家賃差が大きい 都市部のシェアオフィスを利用。設備が整っている
メリット 初期費用が少ない。通勤時間がない。固定費を抑えられる。 きれいな事務所になる。通勤時間がない。固定費を抑えられる。 自宅とは別住所になる。歩いて通える。個室で秘密保持しやすい。 自宅とは別住所になる。駅近物件もある。個室で秘密保持しやすい。 都市中心部で来所しやすい。設備が整っている。通信費等が含まれる。初期費用を抑えやすい。
デメリット 防犯対策が必要。休日や夜間に来客対応が発生する可能性がある。 初期費用が高額。リフォームしても来客が少なければ費用対効果が不安。 固定費がかかる。一般的なアパートだと来所しづらい可能性がある。備品や通信環境の準備が必要。 固定費がかかる。通勤時間が必要。備品や通信環境の準備が必要。 固定費がかかる。通勤時間が必要。会議室利用には予約が必要な場合がある。

こうして比較してみると、私にとってはシェアオフィスが一番現実的だと感じました。

もちろん、固定費を抑えるだけなら、自宅開業が一番です。他の方からは、「お客様が来ることはほとんどないから、それなりに事務所の形を整えておけばよい」といった話も聞きました。

ただ、私は自分自身のプライバシーが気になりました。自宅兼事務所の場合、いつでもお客様が来る可能性があります。

また、行政書士の事務所所在地は公開されます。万が一、誰かとトラブルになってしまった場合、自宅住所がすぐに分かってしまう可能性があります。これは、私にとってはかなり怖いことでした。

もちろん、防犯対策をしっかりすれば、自宅開業でも問題なく運営できると思います。ただ、心配しながら生活することを考えると、自宅とは別の場所に事務所を構える方が、自分には合っていると感じました。2月時点では、結局どうするか決め切れませんでした。

2024年3月上旬の活動

3月上旬になると、少しずつ具体的な動きが出てきました。

  • シェアオフィス契約
  • ブログ記事の作成
  • 開業セミナーへの参加
  • 行政書士会へ提出する書類の準備開始

シェアオフィスを契約しました

3月に入り、ようやく事務所の場所を決めました。選んだのは、シェアオフィスです。そのシェアオフィスには、すでに行政書士事務所がいくつか入っていたため、安心して契約することができました。

部屋の広さは約3㎡で、1坪もありません。それでも、私にとっては「自分の城」でした。ここから、私の行政書士事務所が始まるのだと思うと、小さな部屋でも特別に感じました。

※写真はイメージです

もちろん、月々の固定費については不安もありました。少しネガティブに聞こえるかもしれませんが、私は2年間収入がなくても大丈夫なように準備をしていました。シェアオフィスの利用料は思ったより高かったのですが、もし払えそうになければ引き払って、自宅で事務所をすればよい。それくらいの気持ちで契約しました。ただ、もちろん、そうならないように営業活動を頑張り、事務所運営を早く軌道に乗せたいと思っていました。

開業までに100記事を書く目標を立てました

営業活動にもつながると考えていたのが、ブログです。2月にこのページを作ったときは、1日1記事を書くつもりでいました。でも、書きたいことはあるのに、うまくまとめられない。これも、当時の大きな課題でした。

現時点での目標は、開業までに100記事を書くことです。

書きます。書いて、書いて、書いて、それから、また書きます。

今見ると、当時の記事はまだ内容が稚拙で、まとまりがない部分もあります。それでも、書き続けることで、自分の考えも整理され、発信の練習にもなると思っていました。行政書士として開業する前に、自分の言葉で発信する習慣を作っておくことは、とても大切だと感じていました。

オンライン開業セミナーに参加しました

3月には、オンラインの開業セミナーにも参加しました。ウェビナー形式だったため、残念ながら他の参加者の方と交流することはできませんでした。それでも、質問もでき、とても有意義な時間でした。

このセミナーで学んだのは、開業準備だけではありません。営業活動についても学ぶことができました。そのセミナーは無料で開催されており、講師の方によると、400名近くの方が参加していたそうです。

無料の力はすごいと感じました。そして、セミナーの終了時間が近づいたとき、講師の方から有料講座の案内がありました。「さらに詳しく知りたい方、開業や事務所運営のノウハウを全て知りたい方は、こちらの講座にお申込みください」という流れです。さすがだと思いました。

フロントエンドとバックエンドがしっかり組まれていたのです。

こういう点も、実際にセミナーへ参加してみるからこそ分かることでした。私も、いずれはセミナーを開催したいと考えていたため、とても勉強になりました。

3月後半以降の予定

3月後半から4月にかけては、次のようなことに取り組む予定でした。

  • 行政書士会へ提出する書類の準備
  • 実務講座の勉強
  • ブログ記事の作成
  • 勉強会・セミナーへの参加
  • ホームページのトップページ作成

3月後半から4月も、同じように少しずつ準備を進めていく予定でした。そして、そろそろホームページの作成にも取りかかりたいと考えていました。

合格直後から3月上旬までを振り返って

行政書士試験に合格した直後は、嬉しさと同時に焦りもありました。周りの合格者がどんどん動いているように見えて、自分だけ遅れているような気持ちにもなりました。

でも、今振り返ると、焦ってすぐに決めなくてよかったこともあります。自宅開業、賃貸、シェアオフィスを比較したことで、自分にとって大切なことが見えてきました。

私にとっては、固定費だけでなく、プライバシーや安心して仕事ができる環境も重要でした。結果として、シェアオフィスを契約することになり、小さくても自分の事務所を持つことができました。

また、実務講座を受け始めたことで、漠然とした不安が少しずつ具体的な課題に変わっていきました。この時期は、まだ何者でもない状態から、少しずつ行政書士としての準備を始めた時期だったと思います。

行政書士開業準備シリーズについて

このシリーズでは、行政書士試験合格後から登録・開業までに行った準備、考えたこと、悩んだことを記録しています。現在とは状況や考え方が変わっている部分もありますが、当時のリアルな記録として残しています。これから行政書士を目指す方、登録準備中の方、開業直後で不安を感じている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

では、また。

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